シーバス釣りの一級ポイントとして名高い河川や河口の攻略の仕方についてご説明します。シーバスの食性を理解したうえでその場所の地形や水流などの特徴を踏まえて釣り方をおさらいします。
河川や河口の特徴
シーバス釣りをするのに皆にいちばん愛されているポイントである河川や河口。ランカーシーバスで有名な土地では捕獲の大半が河川によるものです。元々海水域に生息するシーバスも塩分濃度の少ない淡水にも順応するためときには上流までも遡上し、河川の中流域(淡水と海水が混ざり合う汽水域)にはたくさんシーバスを見つけることができます。
シーバス釣りにおいてまさに第一級のポイントです。
河川・河口のシーバスの主なベイト
主なベイトはイナッコ(ハク)、河口ではサッパなど。
春になると、稚鮎やシラウオなどが姿をみせる地域もあります。秋になると落ち鮎の産卵の時期で、それらを求めて河川に遡上してきます。
また秋になると、大型河川の河口付近では体長が20,30cmのコノシロが接岸してくることもありそれらをベイトにする個体の大きなランカーシーバスが狙えます。
そのほかに土の中や敷石の下にいるゴカイやアナジャコも食すことがあります。
シーバス釣りのポイント=河川
日本の河川は海外の河川のようにゆるやかな流れの河川は少なく、勾配が豊富で流れが早いのが特徴です。シーバスは流れがあったり、水がよく動く酸素に富んだ水域を好むため、その流れと流れがぶつかり合った「潮目」の下や、流れがぶつかる河川のカーブの外側に多く潜んでいます。
河川の中流域~上流域の水深が50cm以下の浅瀬で砂利底の流れが急な「瀬」があり、そこには絶対的なシーバスの個体数は少ないものの鮎が産卵する場所でもあるため秋の落ち鮎パターンで狙えるポイントです。
シャローの多い河川の陸っぱりからでも十分釣りは望めますが、川の流れに対して縦にルアーを通すことができるウェーディングのほうがシーバスに出会えるチャンスは上がります。
河川のシーバス攻略方法
●橋脚周り
河川で一級のポイントは間違いなく「橋脚」です。ルアーが送れる距離ならば陸っぱりからでも充分シーバス釣りが成立します。
また橋脚に川の流れが当たり「ヨレ」ができシーバスが身をひそめるストラクチャーとしても機能しています。
周辺をタイトに、できる限りコースから1m以内の誤差で丁寧に探っていく事が釣果に繋がるコツです。
橋脚の灯が水面に映り込み明暗ができる夜間も好ポイント
●干潮時のシャロー
シーバスは水深が30cmもあれば極浅瀬まで、近くまでベイトを追い込んで泳いでくる。
魚がいちばんエサを追いかける時間帯は干潮、満潮時の潮が動くタイミング(上げ7分下げ3分)といわれるが、釣れるといわれている時間帯よりも1,2時間あとくらいから、流れがある場所なら下げきるド干潮寸前まで楽しめる。
一番シャローの特性を生かす釣りはウェーディング。
ド干潮に入水し潮が動きはじめ上げ3分くらいが一番良いタイミングとされている。
なぜならば潮が上がって来ると同時に一番最初に水が通る場所に陣取ることができるため釣果に繋がりやすいから。
●カーブの外側
河川でのもうひとつのポイントといえばカーブの外側。潮が流れの外側にあたるため強い水流が必ず当たる場所で、シーバスも活発に動き回っている可能性が高い。
干潮時の浅瀬でも、カーブの外側にゴロタなどの敷石やストラクチャーがある場合、そこへベイトの小魚を追い込んで捕食する絶好の場所となる。
河川でシーバスを狙う場合のタックル
ウェーディングなら、ロッドは8.5ft~9.0ft前後が水深のある場所でも扱いやすい。
陸っぱりから狙う場合は、橋脚周りやストラクチャーをピンポイントで狙う場合は8.5ft前後が取り回しが良く狙った場所へ撃ちやすい。シャローでの釣りは飛距離も欲しいので、ウェーディングでも陸っぱりでも9.6ftくらいのロッドがあればアドバンテージも大きい。
シーバス釣りのポイント=河口
出典:Berth
川幅が50m以上あるような中級河川以上の河口であれば元々水深があるので満潮時、干潮時ともに楽しめるポイントです。
その川の構造とか地域によって異なりますが、大河川の河口付近は思ったよりも急に深くなる場所も多くとてもキケンです。
入水する場合は必ず明るい時間に下見をしておきましょう。
河口のシーバス攻略方法
デイゲームならば、ディープダイバー(ヘビーシンキングミノー)を使い底から若干浮かせたレンジ=ボトムに当たらない程度に地形をトレースしてくる感じに引いてくる。
夜であれば、水面直下型ミノーで広い範囲をサーチ。敷石などが点在しているリップラップの上を通してくるのも有効。
河口でシーバスを狙う場合のタックル
中級河川や大河川に行くことで大きなシーバスにあえる確率が高まる河口ポイント。
河口でシーバスするには中型河川以上だからこその醍醐味は味わうべき。
であるならば、必然的に飛距離は大事になってくるので、ロッドはサーフでも使えるギリギリの9.6ftクラスがあるといい。