本来瀬戸内海などで釣れるはずのタチウオが東北で水揚げ石巻漁港

瀬戸内海を中心とした比較的暖かい海水に居る暖水性の魚であるはずのタチウオがは、秋がシーズンで夏は通称「ドラゴン」といわれる大型のタチウオが釣れることもある。

ここ数年は東北の方まで北上しているらしい。

サバやブリを捕るための定置網に交じって入っているタチウオは、個々石巻でも昨年1年間に過去最大の430トンが水揚げています。

いったいなぜ?




タチウオは北海道沿岸までいる

東北で捕獲されたタチウオ
画像:TBC東北放送

タチウオは瀬戸内海を中心に、九州から太平洋側の黒潮が流れる地域でも釣れています。千葉県の外房付近まで黒潮が北上する地域では昔から頻繁に見かけられていたそうです。

ただし瀬戸内海を例にすると水深が50~60mの浅瀬でも釣ることができオフショアで船から沖に出なくとも堤防などからも楽しむことができます。

ただし東京湾など外房付近では水深が100mを超えるような深場で釣れていたようです。

北海道全沿岸〜九州南岸の日本海・東シナ海・太平洋、瀬戸内海、東シナ海大陸棚。
渤海、黄海。
出典:市場魚介類図鑑ぼうずコンニャク

魚辞典の中でも北は北海道まで北上すると記載がありますから釣れない、捕れないわけではなく瀬戸内海などと比べると釣れる場所の「水深」が深い場所だったということだと思いますでした。

温暖化の影響かどうかはわかりませんが、これまでの実績をと比較するにこのタチウオが居る水深が少しずつ浅い方(浅いレンジ)に浮いてきていると感じます。

海水温が上昇していることを示していると思います。

まぁどちらにせよ、タチウオは刺身で食べても塩焼き、揚げ物にしてもどんな料理にも合う美味しい白身魚なので、どこで釣れても大切な資源になることは確かなことです。

一方では、北の冷たい海域でしか捕れないとされていたサンマがなどは西日本で釣れはじめ東北や北陸では漁獲量が減少傾向にあります。

地球温暖化の影響は、魚の生息地の環境変化にも影を落としはじめています。