ソルトルアーのカラー|色の種類と釣果に結びつく海でのカラー選びの目安と使い方

ルアーフィッシングで使うルアーのカラーの種類と選び方の特集です。

ルアーを購入する際にどの色を購入しようか迷ったり、同じルアーでも色違いを揃えたりすることはよくある話です。そんなときに役に立つルアーの色の種類とそれぞれの得意分野など特徴と、

シーバスや青物を中心に海水域での使用を基にその時の場面、状況に応じての使い分けの目安をお伝えします。

ソルトルアーの主なカラーの種類と特徴

現在、魚を釣るためだけのルアーの種類は多種多様です。さまざまなタイプと狙う魚種によっていろんな形状、特化されたアクションが付加され、それに伴うカラーも数多くあります。

ここでは主にソルトウォーター(海や河川の汽水域)のシーバス、ヒラメ、青物などに使用される代表的なルアーのカラーと、その特徴について解説します。

ここで取り上げるカラーはほんの一部です。ここで上げたカラーを組み合わせたものや同じ色でも違う呼び名であったり、ほかにもたくさんの種類があります。

 

ナチュラルベイト系

ナチュラルベイトカラー|ルアーカラー種類と特徴
画像:Amazon

ルアーカラーの最初にご紹介するのはナチュラルベイトカラーです。自然の中で実際にその場所にいる(ターゲットのエサになっている)小魚に似せたルアーの代表的な色です。

海のイワシやキビナゴ、アジ、サバにサーフのキスから、河川のボラ(イナッコ、ハク)を模した定番カラーで遠くの対象魚に気づかせるほどのアピール力はないものの、自然な見た目はベイトそのもので食い渋った魚の警戒心を解き、食わせの力を持っています。

今ではより小魚のベイトに似せられるように魚の鱗(うろこ)模様を忠実に再現したパターンが施されたもの(シマノの狂鱗カラーなど)も存在します。

 

コットンキャンディー

コットンキャンディー|ルアーカラー種類と特徴
画像:TAKAMIYA

シルバーベースに鮮やかな赤や黄色、青などの配色がされたコットンキャンディーは一見すると派手なアピール系カラーと思われますが、こちらはルアーカラーのカテゴリで言うと「ナチュラル系」の部類に入ります。

その時の水中のカラーや、それを見るターゲットによって変幻自在に視覚的な色を変えることができると言われています。

水の澄んでいるときのステルス性と、濁り潮の中でのアピール性も備えているなど、どんな場面でも使えるため非常に汎用性が高く、カラーに迷ったらこのカラーとも言われています。

現在ではこのキャンディカラーのボディ上部に黄色やピンクなどの配色し、アングラーからの視認性を付加したものも人気が出ています。

このようにほかのこれから紹介するアカキンやグリキン、チャートなどと組みわせることによってバリエーションをもたせるときに多用されていることからも「変幻自在」であることが伺えます。

 

チャート系

チャート|ルアーカラー種類と特徴
画像:Il Pescaria

ルアーの中でも派手な見た目が際立っているチャート系カラーです。夜はもちろん水が濁っている水中でもルアーの存在を気づかせることができるカラーです。

またアングラーからの視認性も高く、夜のドリフトや水面でのトップウォーターに持ってくるとアクションが付けやすくなるなど操作性にも寄与する色となっています。

自分たちの感覚ではシーバスルアーに多い気がしています。

 

レッドヘッド

レッドヘッド|ルアーカラー種類と特徴
画像:Il Pescaria

ソルトウォーターのみならず淡水域でもルアーカラーの中でド定番カラー。

ボディのシルバーホログラムや真白なパール系にルアーのヘッド部分だけ真っ赤に塗られたものです。この赤は口の中やエラの部分を模しいているとされています。

暗闇での視認性が良くナイトゲームでの出番が多いですが、元はといえば海外発祥のルアーカラーで日中の釣りでも使用することは当然できます。

デイゲームで使うのであれば曇っている日や水に濁りが入っている状況なのが良いでしょう。

 

グリキン

グリキン|ルアーカラー種類と特徴
画像:

グリキンやグリーンゴールドと呼ばれるゴールドやオレンジ系のボディ上部に緑色を配したカラーです。

水に濁りが入っている状況で抜群の威力を発揮します。特に河川など汽水域のデイゲームでの実績があり、曇り空はもちろんのこと激しく太陽光が照り付けるような晴天の日でも(水がマッディーであれば)グリキンは無敵!

…が、同じデイゲームでも外洋(海)の青物の場合はグリキンよりブルピンの方が効果的です。

シーバスはもちろん、サーフのヒラメなどにも有効で日中の最強カラーといわれることもあります。




 

アカキン

アカキン|ルアーカラー種類と特徴
画像:Il Pescaria

マズメカラーと呼ばれることもあるアカキンカラー。その謂れのとおり朝マズメや夕マズメ時の、陰っている状態の水面にところどころ当たる日の光に馴染みやすい色となっています。

独特の目立つカラーからですが、ほかにもたくさんド派手なカラーがあるサーフのヒラメやマゴチを狙うフラットフィッシュゲームのルアーの中では標準的なカラーになっています。

また水が濁っている水域でも有効ですが、クリアなときやデイゲームでも使うことができるほか、グリキンやチャートほど話題にはなりませんが、経験上なぜかこのアカキンにしか反応しない日があることもあります。

 

ピンク系

ピンク|ルアーカラー種類と特徴
画像:DUO International

10年ほど前のシーバスシーンでどチャートと並んで釣れる人気カラーとして一世風靡したことのあるドピンクをはじめ、昨今のヒラメ釣りのルアーカラーの定番になっています。

ピンクや黄色、オレンジなどの明るい暖色系は膨張色で、実際よりも大きく見せることが可能といわれています。

人間からも目視しやすく過去にルアーマガジンさんが調べた海でのルアーカラーでナチュラルベイト系に次ぐ2位を獲得したほどソルトでは意外に大人気カラーです。

ピンクとキャンディカラーを併せたものやピンクをメインにしたトロピカルカラーやイズミジャイアンなどヒラメやシーバスルアーで多く見かける色です。

 

ブルー系

ルアーカラーブルー系
画像:BlueBlue

ブルー単体色だけではなく、ショアジギングなどでよく選ばれるブルーを基本にしたイワシカラーやブルピンなどもこのカテゴリに属します。

海水の色とよく馴染み、日中の晴天時で水がクリアな状態のときでもナチュラルベイトカラーに勝るステルス性能を発揮します。

このためライトジギングなど日中の外洋でのキャスティングゲームでは定番カラーです。ナチュラルベイトカラーのフォローとしても活躍してくれるカラーです。

 

パール系

パール系|ルアーカラー種類と特徴
画像:Il Pescaria

パール1色というルアーはバスルアーなどで見かけるものの、ソルトウォーターのルアーの中ではグリーンやイエロー、オレンジと組み合わされたチャートバックパール、頭だけ赤くなったレッドヘッドパールなどが人気があります。

パールカラーは夜の暗い水中でもターゲットの魚に気づかれやすく(なっていると信じてるw)、シーバスでは夜のテッパンカラーです。水が濁っているときにも有効です。

アユカラーに用いられることも多く、他の色を加えることで目視による視認性がアップするほか、パール一辺倒のときよりも輪郭がはっきりしアクションにメリハリをつける効果があり魚に気づかせやすくなっています。

 

クリア系

クリア|ルアーカラー種類と特徴
画像:Il Pescaria

特にシーバスやオフショアのライジギングの有名なポイントではハイプレッシャー化がすすんでおりルアーに警戒心を強く持っている個体数が増えています。

そんあ厳しい状況で昨今見直されているのがクリアカラーです。全面透明なフルクリアのほかに、側面だけをスケルトンにしたもの、中にアワビプレートや反射板を付けたルアーなどがこの類です。

アピール性は高くないけど、クリアなボディがその時々の水の色や光を通し自然にその場の状況に溶け込むことで警戒心を解きほぐします。

そのためアクションだけで誘うことになり、誘い出しさせできれば見切られにくいと感じています。

最近では激しいジャークなど大きいアクションで誘う青物などのタフコンのときに有効なのではと思っています。

ステルス性のおていはナチュラルカラーよりも上で、そこに居るのはわかっているけど食ってこない状況でも口を使わせることができるカラーです。

 

ケイムラやグロー

画像:シーバスルアー専門店キングフィッシャー

ケイムラの夜間、紫や青に蛍光するものや、暗がりになると蓄えていた光を一気に吐き出す(黄緑色の光)グローは、夜のアピール性能のほかに太陽光が届きにくい水深のある場所で用いると効果を発揮します。

これらふたつは特に夜のタチウオやイカ釣りに使うエギに使われることが多いカラーです。




ルアーのカラーを選ぶ4つのマイルール

当サイト内の筆者でもあるソルト主体のアングラーのルアーのカラー選びの意見を聞いてここにまとめてみました。

主観的な部分が多く含まれているので賛否あると思いますが、目安になればと思い記しておきます。

 

ベイトの種類

みんなでディスカッションしてみて一番最初に考える条件の目安となるのはやはりベイトの種類でした。

これは捕食しているベイトのサイズも含めてカラーを選ぶことを意味しいています。

 

光量

デイゲームに限らず、夜の常夜灯のある場所などどのように、どれくらいの光が水中に差し込んでいるかとか、自分から目視しやすいルアーカラーなのかどうかなど頭に入れて色を選んでいきます。

 

水の透明度

水の透明度もまた、昼夜関係なく水中でターゲットに存在をアピールできる色、もしくは警戒心を解いて食わせられるのかなどを考慮します。

水の透明度には上の光量も大きく関係してきます。

 

知識よりカン

これら上記3つのことを頭に中に総動員してルアーを決めるわけですが、はじめはこれかな?という予測や他から得た知識で試してみて、

そのうちに「このような状況のときにはこのカラーで釣れた」というデータが自分の中に蓄積されていきます。

あとはその数ある経験値の引き出しを状況に応じて直感で決めるだけでいいです。

おすすめのカラーについてはみんな意見が分かれることもありましたが相対的に判断して、「このような状況に」には「このルアーカラー」という目安をナイトゲームとデイゲームに分けて軽く触れていきます。

カラーに迷っている人は参考にしてみてください。

デイゲームで選ぶルアーのおすすめカラー

 

晴天で水がクリア

天気が良く日射しが強い日中で、水がクリアなときは総じて魚の警戒心も強くなり、ルアーも見切られやすくなる状況が生まれステルス性能が求められます。

海であればイワシカラー、河川ではイナッコやアユカラーナチュラルベイト系を基本に、クリアやブルー系などをローテーションします。

 

晴天で水が濁っている

青空がひろがるほど晴天のときでも、水が濁っているときがある。

水は濁っていて魚からは視認性が不明瞭で気づかれにくいが、光が水中に差し込むのでこのような状況で水面付近にでてくることはほぼない。

濁りの中でも目立ちながらも、光量も考えて”自然に近いアピール”となれば効果をだすのがやはりコットンキャンディー!!

ひどく濁っている雨後のマッディーな状態であればグリキンも(海であればブルピン)

 

曇り空で水がクリア

水の透明度が高いとアピール性よりもステルス性を重視するが、曇り空のため警戒心は薄らいでいると考えられ、

このような状況下ではベイトが入っていてターゲットが食っていると予想が着く場合にはナチュラルベイト系カラーが効果テキメン!!

それでも食ってこないとき、もっとアピールが欲しいときはコットンキャンディーやチャートバックパール(海でならブルピン)などを織り交ぜていくといい。

 

曇り空で水が濁っている

ローラライトで水が濁っている場合に真っ先にもってきたいのが、ここぞの

サーフや河川の場合だとグリキン(グリーンゴールド)、ドチャートやアカキン。

海の青物はブルピンとコットンキャンディーなどがいいです(自論)

ナイトゲームで選ぶルアーのおすすめカラー

  

光源が少なく水がクリア

外灯など水面に光が当たらないアングラーからしたら真っ暗な状態で水がクリアな場合、ホログラムやマグマホロなどのナチュラルベイトカラーかパール系

光が少ない分、夜にシルエットだけで見せるとするならオールブラックもあり。

  

光源が少なく水が濁っている

ナイトゲーム(夜)に、光もなく水が濁っている場合はレッドヘッドやドチャート、ドピンク、チャートバックパールの派手目のアピール系を持ってくるのがいいです。

海では定番ブルピンのほか、夜の暗闇で濁り潮にはグリキンもいい。

 

光量が多く水がクリア

夜に周りに常夜灯のピカピカと水面を照らしているような場所で水の透明度が高い場合、

ナチュラルベイト系カラー、もしくはクリアに。

クリアといっても夜なのでフルクリアよりはアングラーからの視認性も考えてレッドヘッドクリアやチャートバッククリア、コーラルピンクなどがおすすめです

  

光量が多く水が濁っている

光はそこそこ照らされているが水が濁っている場合には、コットンキャンディーやチャートバックパールが効果的。

光の色にもよるけどオレンジ色の外灯が指し込んでいる場所ならアカキンもアピール力が増していい。

もともと光源が多いので光が強いなと感じたらナチュラルベイト系も選択肢のひとつになります。

釣れると信じるルアーカラーを選んで使う

先にもお話ししたように、いろんな状況を踏まえて考えて釣りを何度も繰り返しているうちに、

その場面場面で、どのようなルアーカラーが釣れたのかを覚えるようになるため必然と現場で迷わなくなってきます。

ここで解説したカラーの選び方、使い分け方はほんの一部の単なる目安です。

これからみなさんがフィールドで感じる「釣れるカラー」それがすべてです!

お気に入りのカラーが自分の要したパターンにハマったときほど嬉しいことはありません。

まずは直感を信じて釣れると信じられる、自分のモチベイションが上がるカラーをその時々に合わせてもっておき、たくさんシチュエーションに合わせて試していくことが自分のテッパンカラーをつくるコツです。

こちらで紹介した目安となる主なカラーと使い分け方を元に自分だけの”釣れるルアーカラー”を決めていってください。