シーバスには様々なパターンが存在し、中には非常に攻略しにくいプロアングラーでも難しいといわれるパターンも存在する。
そんな難しいパターンのひとつがハクパターンだ!
春先の
される。
夏場からの温暖な気候からはじまるイナッコパターンと混同されやすいが違うので注意が必要だ。あとで詳しく説明する。
春先のベイトパターンの特徴として、ベイト自体のサイズがとても小さく、それを選り好みして食うシーバスもそのことをよく知っているために非常にルアーのサイズに対してもセレクティブになることがハクパターンの難しいいといわれる所以。
ひとつひとつ順を追って見ていきたいと思います。
そもそもハクって何?
出典:富戸の波 富戸の声
ハクとはボラの稚魚のことで、体長が3cm~5cmほどのごくごく小さなベイトのことをいう。
もう少し大きくなるとイナッコと呼ばれるボラの幼魚になる。
ボラはご存知出世魚でそれぞれ成長に合わせて呼び名が変わる。また地方によっても呼び名が変わるために混同されやすい。10cm未満を総じてハクと呼ぶ地域もある。
けれど10cmを超えるとイナッコと覚えておいて間違いなさそうだ。
春のハクと夏のイナッコではサイズも釣り方も大きく異なることを覚えておきましょう。
ハクパターンとは
ボラは海の沖合で産卵されその場で育ち、秋、冬の間で孵化した稚魚であるハクは少しづつ成長しながら春先になると沿岸に近づいてくるボラの稚魚。その群れを狙うシーバス。
これをこの時期待ち構えているのがシーバス。そこで成立するのがハクパターンだ。
決して餌を捕食するのが上手ではないシーバスはその時々にいちばん食い易いベイトを選ぶことに長けている。
ハクパターン 時期
ハクパターンはほかの同じ季節のパターンと重なることも多い。
表層付近が波打ち、群れが確認できているような状況で、ボイルも起こっているのに
それは春先の、バチパターンであったり、時期が3月初旬~それよりも早い場合にはアミパターンのこともある。
シーズナルパターンでいう3月、4月、5月の春がハクパターンの時期になあたる。
ハクパターン 釣り方
ポイント
文字通りハクは稚魚なので、複数の群れをなして泳いでいる。その群れを見つけるところから始まる。
などどこでも、ハクの群れを目にすることができる。
が、ここで大事なのはシーバス着きの群れかそうでないかの見極めが必要
捕食しているシーバスが着いている群れは比較的大きくて、固まっているのが特徴。
逆にシーバスが追っていないハクの群れは散らばっていいることが多い。
潮
ただし上記の群れも、時合の潮の動くタイミングでシーバスが着いていない群れでも追いまわし捕食しはじめることがある。
小さな群れでも潮周りのタイミングさえあえば食うこともありえる。
ハクは体が小さく泳ぎもままならないため移動距離もさほどあるわけではなく、潮の流れに乗って流されるしかない。
ハクパターンは河川の中流域より下流~河口付近の下げ潮をいかに攻略するかがカギとなる。
流れが集中する、時合の時の流れのヨレに集まりやすい。
また河口でも下げ潮が進んで水深が浅くなったシャローエリアでは、おのずと小さなハクも必然的に流心へと身を隠す。
の近くでシーバスがスタンバっている。
アクション・リーリング
春のシーズナルパターンの特徴である、「サイズが小さい」、「泳ぐというより流されている」。これらを考慮するとおのずと見えてくる。
アクションすることはおろか、リーリングスピードはゆっくり流れに任せるのが基本。キモは、ルアーの動きを僅かに感じながら、ルアーが泳ぐか泳がないかギリギリの速度でリトリーブすること。
それよりもこれから説明するルアーのマッチザベイトが大事である。
ハクパターン ルアー
シーバスのベイトの中でも鮎やコノシロ、サヨリなどよりもハクやイナッコのボラ系は泳ぐ力が強い。ブリブリと泳ぐ。だからこそそれを狙うシーバスも波動の大きいルアーに反応する。
ウォブリング系の波動を起こすアピール系が望ましい。まず最初の一投目として用いるのが最適。
しかし、アピールの強いルアーにありがちな場を荒らしてしまう、シーバスをスレさせるのが早いともいえるので、
同じ場所で粘るなら1匹掛けたら交換するなど、
でしょう。
ハクパターンにおすすめのルアー
ima コモモⅡ 65
まさに、ハクパターンのために作られたようなルアーのひとつ。
小型サイズでも、強いウォブリングの波動を起こすミノーだ。
アムズデザイン コモモⅡ 65
アングラーズリパブリック ゼッツ・グルナード 10g
アピール系ではミノーだけではない、スピンテールジグもまたハクパターンに有効だ。
小さめの小ぶりなボディでアピールするのによく泳ぐこれが一押し。