チヌとキビレの違い!チニング歴10年だからわかる釣れる場所などこれだけの相違点

国内のみならず海外でも釣りにおいて格好のターゲットであるチヌとキビレの違いとは?、それにまつわるチヌ⇔クロダイの呼び名の違いもご説明します。

ルアーでも餌釣りでも釣れるチヌ、クロダイ、キビレの地域毎の呼称から、それぞれが釣れるポイント、食べて美味しくなる時期などをまとめてみました。

チヌとキビレ違いを判断する方法

呼び名の違いが分かったところで今度はチヌ(クロダイ)はマチヌやキチヌとも呼ばれこれが本来のチヌ(クロダイ)を指す言葉ですが、それ以外にキビレという種類のものも存在しています。

呼び名はキビレや、キビレチヌという場所もありマチヌ(クロダイ)と区別されます。

キビレにあまり馴染みのない地域の人もいるかと思いますが、俗にいうチヌがいる地域にはキビレもたくさんいます。その違いの判断方法を紹介します。

 

尻ビレの色

マチヌ(キチヌ)と比べてキビレは尻ビレが黄色くなっています。

マチヌとキビレの違い
画像:Il pescaria

ただし写真のように鮮やかな黄色になっているキビレもありますが、個体の表面が黒っぽくなく銀色を帯びていて明らかにキビレっぽいのに尻ビレが黄色じゃない個体もいるのでどちらか迷ってしまいます。

例えば・・・

一見キビレのように見えるが・・・実は・・・
キビレのように見えるクロダイ
出典:Bream, Black | Fish-On

上の画像は日本と同じくらいチヌゲームが盛んなオーストラリアで釣り上げられたもの。

一見キビレのように見えますが実は、この写真を拝借した引用記事のタイトルにもなっているBreamBlack、すなわち=クロダイ(マチヌ)です。これは尻ビレではなくこの後説明するウロコの枚数で判断することができます。

このようなキビレかマチヌか見分けがつかない場合は尾ビレ~側線までのウロコの枚数で見極めます。

 

側線から上の鱗

チヌ(クロダイ)の側線
画像:Il pescaria

上の写真に赤いラインを入れた個所が側線の部分。これはマチヌ(クロダイ)にもキビレにも存在します。

この側線より直上から尾ビレまでのウロコの枚数を数えて、

5.5枚ならマチヌ(クロダイ)
3.5枚ならキビレ

です。

チヌとキビレの違いウロコ
画像:Il pescaria

比較画像を添付しておきます。一目瞭然です。比較的キビレの方がウロコが大きくてはっきりとウロコのひとつひとつを識別しやすいのに対して、マチヌ(クロダイ)の場合は色が濃いのもありますが菱形に重なりあっている箇所が多いためウロコ模様の粒が小さく見えます。

釣れる場所(棲息地)の違い

チヌとキビレが釣れる場所
画像:Il pescaria

それぞれが主に棲息している場所は

キビレは底が泥底

マチヌは砂底
にいることが多いです。

これは多くのチニングの動画や雑誌で有益な情報を公開している広島のエキスパートアングラー林健太郎さん(アブガルシアやパズデザインのフィールドスタッフ)も言っていることで幾度とない釣行から検証がされています。

ただし、キビレが釣れるところでもマチヌ(クロダイ)が釣れることもあり、その逆も往々にしてあります。私自身も1回ではなく何度もそのような経験をしています。ですがこの状況判断で釣りに行けばほぼ間違いないです。このことを知ったうえでポイントを選んでみると意外とキビレとマチヌを狙って釣れる可能性もアップします。

おおよその目安としてなら十分使える知識なので覚えておいて損はしないでしょう。

釣れる時期

釣れるチヌ
画像:Il pescaria

マチヌ(クロダイ)もキビレも通年釣れますが、1年で一番釣りやすくなるのは春の乗っ込み時期です!

南の早い地域では3月~だいたい4月上旬から乗っ込み期に入り、5月のゴールデンウィーク明けくらいに落ち着き、徐々に水温が上がり夏の高活性気に入ります。6月下旬くらいになりだすとポッパーやペンシルでのトップウォーターゲームができる時期に入ります。

食べて美味しくなる旬(時期)の違い

チヌ料理画像
画像:Il pescaria

キビレもマチヌどちらも年間を通して市場に並ぶ魚種で一般的には1年間を通して食べて味はあまり変わらないとされていますが、実は違います。

春の産卵時期のチヌは大きなお腹をしていて荒食いするもののその栄養はほぼ卵にいってしまうために身質が落ち食べてもあまり美味しくない時期です。卵を抱えている個体は腹がパンパンに膨れあがっていて尻穴が赤いので見分けがつきます。

それ以外では真夏の時期。夏はキビレの方が美味しいです。チヌ職人と呼ばれるフカセや前打ち師の人からも同じ声を聞きました。これにも諸説ありますが私の経験上も食べて夏のチヌは水っぽくて、キビレの方が身質がしっかりしていると感じています。

釣行時のファイトの違い

釣れる年なしチヌ
画像:Il pescaria

釣り方に大きな違いを感じたことは無く、基本的なイソメやゴカイなどの虫エサやカニや小エビを餌にしてもどちらも釣れるし、ジグヘッド+ワームでもシャッドやポッパーなどプラグルアーでもキビレもマチヌどちらも釣れます。

しかしフッキングしたときの引きがまるで違います。

キビレは暴れまわる

マチヌはグンッ潜る

これは「キビレは元気」といわれる所以です。

アワセの入れ方もキビレはどちらかというと即アワセ。マチヌはひと呼吸置いてからという感じでしょうか。キビレはシーバスと勘違いするほど縦横無尽に暴れるのでやり取りの最中にいなしてやる必要がありますが、マチヌの場合は潜るといってもブリやヒラマサなどの青物のそれと違い多少強引にでも巻き続けているとすぐに浮いてきます。やり取りはマチヌ(クロダイ)のほうが楽かもしれません。

チヌとクロダイの違いは呼び名

マチヌ画像
画像:Il pescaria

チヌ(クロダイ)をルアーで釣る用語ともなったチニングは釣れる「チヌ」が語源ですが、そもそもチヌとは関西地方より西で呼ばれている魚の名称で、関東地方では「黒鯛=クロダイ」と呼ぶ方が一般的です。チヌ⇔クロダイどちらも同じ魚種を示しています。

チニングの名前の考案者はチニングのメッカとして知られる広島(西日本)を拠点にするプロアングラーの嶋田仁成さん(マルジン代表)だと言われていることから、ルアー釣りの呼び名に「チヌ」が冠されたのも納得がいきます。

チヌが標準語となっている地域では、キビレのことも総称して「チヌ」と呼ぶことが多いです。